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FilmMaker Ishikawa Shingo

「蘇りの恋」「カササギの食卓」「出発の時間」「あさごはん」などの映画監督、石川真吾のブログです。

ブログ再開は突然に

とある映像を編集している。

監督に「美しき青きドナウ」をかけてくれと言われ、素直に従うと、もうキューブリックにしか見えない。
じつはこれぼくが撮影もしているだけど、「なんかキューブリックぽいなあ」と思いながら撮影してたんだった。そういえば。
どうせなら「ツァラトゥストラはかく語りき」もかけてしまえ、などと、暴走しだす。

編集に詰まり、「2001年宇宙の旅」を再見。テレビの安っぽいスピーカーから流れるドナウもツァラツゥストラもたいした感動を呼び起こさず、劇場でみたあの理解不能な感動は、音が凄かったからなのだ。単純に。

きのう劇場でみた「人のセックスを笑うな」08井口奈己、すごくよかった。しかしながら冷静に考えてみて、そんなによかったか?と思うと疑問。平日真昼間なのにひとりできてる女がわんさといて、その女たちの笑いがぼくの気分をなんとなくよくさせたのだろう。DVDで観たら、つまらん、と切り捨てるだけの映画かもしれない。

この映画の録音をやっているひとはぼくの録音部時代の師匠で、撮影はそのひとのさらに師匠だったりする。録音は仕事で撮影は趣味という変人だ。とても高価な照明機材を持っていたりする。だけどこのひとの仕事はすごい。アトリエにおじゃましたとき二人でこの映画のMAをやっていた。学校のシーンだったか、もっと騒いでいる音はないのかなどと話していた。ものすごく薄く、まるで加工された音のようには聴こえない繊細な音作りに圧倒された。しかしこんな微妙な音、劇場でないとわからない。

ありきたりな感想だけど、やはり映画で劇場で観なければいけないのだ。ビデオで観るのとはまた別物なんである。実感として判っていなかったのか。
内容云々はまあ、こぎれいな話だなという印象。松山ケンイチはとにかく女々しい。ああいうのがモテるのか。ちっ。

角煮をつくっていたら、助監督から電話。改訂稿の催促。そんなにポンポン書けないよ。

新作の撮影はおそらくGWに。

2001年宇宙の旅」にでてくる赤いソファー1個の値段にも満たないような予算の映像の編集に戻る。

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