FilmMaker Ishikawa Shingo

「Hairs」「Food 2.0」「スティグマ-STIGMA-」「裸で汁を出すだけの簡単なお仕事です。」「ラジオスターの奇跡」「蘇りの恋」「カササギの食卓」「出発の時間」などの映画監督、石川真吾のブログです。

PFFアワード2015。あれから10年。

 山梨のキャンプ場から須藤と林陽里を乗せ下道でゆったり怒涛のドライビングで蒲田〜品川〜歌舞伎町〜荻窪。帰宅したらばPFFアワード2015のチラシと招待券が届いていた。どうも応募作家577人全員に招待券を送っているようだ。なんとも太っ腹でコストのかかることを地味にやる映画祭だ。手厚い。

 僕の「蘇りの恋」はもちろん出品していたが1次選考すら通らず落選。ライターの皆川ちかさんがコメントを寄せてくれたのみ。スナメリの詩プロジェクトからは藤川史人「いさなとり」と須藤なつ美「大村植物標本」が入選。セレクションメンバーは木村奈緒と廣原暁。

 拙作「カササギの食卓」がPFFアワード2005入選させてもらってからちょうど10年だ。あのときの余波でいまも生きている。友人も敵も恋も仲間も仕事もPFFでもらった。感謝である。

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 あの10年前にこんな未来が予測できただろうか?お客さんに自作を見てもらっている最中不安と緊張でずっと喫煙所で煙草ふかしていた。つくった虚勢とまやかしの怒りとくすぐったい笑顔で。

 2005年に出会った人たちは、小林でび、岡太地、川原康臣、木村優希、熊谷まどか、渋谷のりこ、松上元太、岨手由貴子、篠崎耕平、荒木啓子、そして有馬顕だ。すべての出会いに意味があって、すべての別れに必然と怒りがあるのだ。

 PFFでの入選から10年、東京を去ることになるというのもなんとも丁度いい気がする。

 サンキュー さらばじゃ

 

 

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