心の健康には頭の支配から逃れることが必要です
自分は躁鬱のはげしい人間であると思う。文体も主語も体重も安定しない。ついでに言うと収入も作風も住所も不安定だ。フラフラしながら30余年生きてきて、自分は不安定を好む人間なのだということを自覚した。自覚することにした。毎日同じところに通うのが苦痛だ。毎日同じ業務をこなし毎日同じ人間と会うのが嫌だ。だから仕事も恋愛も趣味も長続きしない。そんな自分に嫌気がさして、学校をサボり、バイトをサボり、仕事をサボる。そしてついには生きることをサボるようになり、過食だったり不眠だったり抑うつ状態だったりの希死念慮だったりの「症状」があらわれる。うつうつな状態なとき、(今は僕はむしろ躁状態)精神科医の泉谷閑示さんが書かれたこの記事を読んで、だいぶ頭のなかがクリアーになった。うつは心が発している助けのメッセージなんだと。
「頭」は理性の場であり、コンピューターのような働きをする場所で、情報処理を行ないます。すなわち、記憶・計算・比較・分析・推測・計画・論理思考などの作業をします。シミュレーション機能を持っていて、「過去」の分析や「未来」の予測を行うのは得意ですが、「現在」については苦手で、「今・ここ」を生きることはできません。(ですから、「過去」の後悔や「未来」の不安などの感情は、「心」由来ではなく「頭」由来なのだということになります。)
「うつ」は心の弱い人がかかるもの? ――「うつ」にまつわる誤解 その(1)|男の健康|ダイヤモンド・オンライン
- 作者: 泉谷閑示
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2010/11/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 3人 クリック: 10回
- この商品を含むブログ (6件) を見る