カフェインの致死量を馬鹿にして人生を棒に振った人の話
コーヒーや緑茶、コーラや栄養ドリンクに入っている成分、カフェイン。化学式C8H10N4O2。
みんな大好き Caffein について調べてみました。 ちなみに僕はまだカフェインで人生を棒に振れるほど豊かな人生を送っておりません。
カフェインの作用
主な作用は、中枢神経を興奮させることによる覚醒作用及び強心作用、脂肪酸増加作用による呼吸量と熱発生作用による皮下脂肪燃焼効果、脳細動脈収縮作用、利尿作用などがある。医薬品にも使われ、眠気、倦怠感に効果があるが、副作用として不眠、めまいがあらわれることもある。
利尿作用があるため、コーヒー等カフェインを多く含む飲料は水分補給としての効果が薄い。
カフェインは一時的に頭痛を止める働きがある一方で、常用するとかえって頭痛が起こりやすくなる。これは、カフェインの脳血管収縮作用により頭痛が軽減されるためで、時間の経過とともにこの血管収縮作用が消えると反動による血管拡張により頭痛が生ずることがある。
一方、タバコは薬物代謝酵素CYP1Aを誘導するため、カフェインの代謝が促進される。そのため、喫煙者はコーヒー等で眠け覚まし目的にカフェインを摂取しても、非喫煙者よりその効果は低い。また、カフェインは最終的に尿酸となり体内から排泄されるため、代謝が促進されると、それだけ尿酸の生産量も促進されることになる。また、カフェインには利尿作用もあるため、体内水分量が不足し、尿酸が析出しやすくなる。尿酸は痛風の原因物質である。
(Wikipedia より)
カフェインの致死量
カフェイン過剰摂取の危険ライン知っていますか?体重別危険ラインまとめ : アマニタムスカリア@ネットニュース
体重75Kgの僕の致死量は15.00g。ドリップコーヒーはカフェインがだいたい100mg。15.00gは15,000mgなので、ドリップコーヒー150杯ぶん。飲めるかいっ!しかし、1時間以内の急性症状は0.49g(490mg)なのでドリップコーヒーは4.9杯程度。編集作業中なんて1日にコーヒーを7,8杯飲むから、急性症状が出たこともあるのかもしれない。頭痛と動悸がひどかった記憶がある。20代の半ばに2日徹夜してレッドブルを5本飲んだときは目がギンギンに冴えて眠れなくなったもんなあ。
カフェインの急性症状
精神障害に分類されるカフェイン中毒(intoxication)について記す。
250mg/day以上の摂取では、焦燥感、神経過敏、興奮、不眠、顔面紅潮、悪心、頻尿、頻脈などの症状が現れることがある。この量はDSM-IV-TRにおけるカフェイン中毒の診断基準Aであり、これらの症状を5つ以上満たすのが診断基準Bである。しかしさらに診断基準Cの著しい苦痛や社会や職業的な機能の障害があるという、重症な場合にカフェイン中毒である。世界保健機関による『ICD-10 第5章:精神と行動の障害』ではF15.0カフェインや他の精神刺激薬による急性中毒で、診断基準はない。
症状
次に、毒性作用による中毒(Poisoning)について記す。
一般的な成人では、1時間以内に 6.5 mg/kg 以上のカフェインを摂取した場合は約半数が、3時間以内に 17 mg/kg 以上のカフェインを摂取した場合はすべての場合に急性症状を発症する。後者の場合、重症になる確率が高い。神経圧迫による視覚異常や聴覚異常は確認されている。
カフェインが体内から分解、代謝され、効力を失えば症状は改善する。カフェインを分解する酵素(CYP1A2やモノアミン酸化酵素)を阻害する薬物などと併用した場合、カフェインの代謝が遅れ、症状が長引いたり悪化することがある。また、200 mg/kg 以上摂取した場合は最悪、死に至る可能性がある。
通常死亡には至らない。稀に死亡が報道されている。
photo from Drugs Under A Microscope - WebBurgr.com
若者は生き急ぐものだが、カフェインで死ぬやつはいないだろうと思って調べてみたら、いた。アメリカ人の女の子だ。
カフェイン過剰摂取で少女死亡、遺族が栄養飲料製造会社を提訴 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News
原告の代理人によると2011年12月、アナイス・フルニエ(Anais Fournier)さんは死亡するまでの24時間に700ミリリットル入りのモンスターエナジーを2本摂取しており、これに含まれるカフェインの量は480ミリグラムだったという。缶入りコカコーラ(350ミリリットル)14缶分のカフェイン量に相当する。また検視結果では、死亡の原因は「カフェインの毒性による心臓の不整脈」とされた。
カフェインの致死量を馬鹿にして人生を棒に振った女の子がいた。 若さというのは愚かなものだ。もう一例ある。
米食品医薬品局(FDA)は16日、純粋なカフェイン粉末の摂取を避けるよう消費者に促した。若者2人の死亡に関連している強力な物質だという。(略)
5月には、オハイオ州の高校生ローガン・スタイナーさん(18)がカフェイン粉末を摂取した後、死亡した。両親が後でカフェイン粉末の小さな袋を見つけた。
ジョージア州のジェームズ・スウェットさん(24)は、純粋カフェインを摂取したあと、意識不明に陥り、死亡した。スウェットさんは、これを摂取すれば、エナジードリンクや炭酸飲料に含まれる糖分を回避できると考えていたという。
健康のために死んだやつ、美容のために死んだやつ、快楽のために死んだやつ。みんな馬鹿だねえ。 ドラッグは用法・用量を守って正しく使いましょう。
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