FilmMaker Ishikawa Shingo

「蘇りの恋」「カササギの食卓」「出発の時間」「あさごはん」などの映画監督、石川真吾のブログです。

アキレスと亀

なんでも屋度に拍車がかかっている。

撮影部、録音部、整音部、編集部、DIT、VE・・・、なんだかもうよくわからない。しかもぼくはそのなかのどのプロフェッショナルでもない。どれも専門的訓練を受けていないからね。決して器用なわけではなく、ただ単純に暇で、金がなくて断ることができないつうだけで。

北野武アキレスと亀」、よかった。あのチグハグさ加減がたまらんね。青年期までは本当に悲惨でくだらなく(たけしの絵画観の古さもあるのかもしれないが)、笑っていいものかどうか分かんなかったけど、たけしが登場した途端、もう爆笑シーンだらけ。アキレスが樋口可南子で、亀がたけしということか。ゼノンのパラドクスなんかもちだしてきても、芸術論の話には見えない。主人公たけしには本当はやりたい表現などなく、ただアート(映画)がやりたいだけというひとつの純粋さがあって、結末ではそのアートすらどうでもよくなる、というお話に見えてしまった。樋口可南子が最後に空き缶を蹴って川に落とす(脚本にはなく、アドリブだったらしいが)し。けっきょく愛なのよ、という安易で古典的なエンディングに、なんだか非常に感動してしまった。恐らくたけしが言いたいのはそういうことではないというのはインタビューやらを読めば分かるのだけど、そういう印象をもたせてしまう芝居が現場で起った、というのは事実だし。


ちっとも関係ないけど、ここが面白すぎる。
勝手邦題 http://www.kt.rim.or.jp/~sokohaka/hof.html
ブギー・ナイツ→さお出し屋はなぜ潰れたか とかね

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