FilmMaker Ishikawa Shingo

「Hairs」「Food 2.0」「スティグマ-STIGMA-」「裸で汁を出すだけの簡単なお仕事です。」「ラジオスターの奇跡」「蘇りの恋」「カササギの食卓」「出発の時間」などの映画監督、石川真吾のブログです。

やっぱりプロが好き。iPad Pro発表

Appleの新製品が発表された。

注目はiPad Proだろう。

http://www.apple.com/jp/ipad-pro/
Proの名を冠したのは、ホビーだけでなく仕事にも使ってくれというAppleの宣言である。Mac以外でProの名が与えられた初めてのiOS製品だ。iOS機器の弱点であった、音の貧弱さもカバーしてきた。モノラルスピーカーから4スピーカー搭載になった。Apple Pencilという名のスタイラスも登場した。絵描きやデザインのプロは飛びつくだろう。


Apple Pencil - Official Trailer (iPad Pro, HD) - YouTube


ぼくもiPad mini3でタッチペンを使って絵を描いたりするので、この魅惑的なペンさばきの出来るApple Pencilは大注目だ。Apple Pencil はiPad Pro専用だという。タッチスクリーンの感度を2倍に高めたとか動画では言っていた。ハードウェア的にもソフトウェア的にもグレードを上げてスタイラスに対応させたのだろう。上記の動画では、ユーザが手の腹を画面につけながら描いているように見える。画面サイズが12.9インチもあれば手のどこかが画面に触れて誤作動することは容易に想像できる。7.9インチのiPad mini でも手の裏当たる問題はある。Penulitmateなんかはソフトウェアで右手のひらの入力をミュートという解決をしているが、そこまで書き心地がよいものではない。

価格もプロ価格

Wi-Fi 32GB 799$ 約97,000円?
Wi-Fi 128GB 949$ 約115,000円?
Wi-Fi + Cellular 1079$ 約13万円?
Apple Pencil 99$ 約12,000円?

うーん、ペン付けたら10万円オーバーである。高い。けれどデジタイザ+液晶タブレットとして考えたら安いのかもしれない。プロなら安いのかもしれない。

業界標準ワコムのこれは116,640円。コンピューターは別に用意する必要あり。iPad Proは4K動画を3つ同時に再生できるパワーがあるらしい。


ほかの製品は順調なアップデートという印象である。

  • 4K動画が撮れて3DTouchに対応するiPhone6S
  • タッチ&Siri対応リモコン、AppStore内蔵の新型Apple TV
  • Apple Watchにエルメスのバックル
  • Watch OS 2.0

iPhoneで4K動画が撮れるようになったのは凄いっちゃあ凄いけど、携帯電話くらいのサイズで4K動画を鑑賞してもさして本質的な感動はないだろうと思う。ただ、Live Photosという機能は面白そうだと思った。シャッターを押した前後が動画として音とともに記録されるというものなのだが、「動画」機能ではないのだ。あくまで「静止画」を撮る感覚で3秒程度の動画も記録されるというちょっとひねくれたアプローチなのである。シャッターを押す「前」のフレームも記録されているというのがいい。それはきっと無意識の瞬間だろうから。面白いものが撮れそうだ。短尺だからSNSへのシェアも楽だろう。