FilmMaker Ishikawa Shingo

「Hairs」「Food 2.0」「スティグマ-STIGMA-」「裸で汁を出すだけの簡単なお仕事です。」「ラジオスターの奇跡」「蘇りの恋」「カササギの食卓」「出発の時間」などの映画監督、石川真吾のブログです。

2023年をふりかえる

DELIVER -妊娠配送人-


『DELIVER -妊娠配送人-』という映画を撮りました。主演は『カメラを止めるな!』『自宅警備員フェアリーテイル』などでお馴染みの大沢真一郎さん。大沢さんのお店「BarOne Cut」とその周辺大活躍。仕事でもプライベートでもさんざんお世話になっている大沢さんと映画を撮るという夢が叶いました。内容は中年の危機とその復活がテーマ。ただいま完全版を作成中。乞うご期待。

参加させてもらって今年公開された映画

『劇場版ほんとにあった!呪いのビデオ100』
クオリア
『GOLDFISH』
『老ナルキソス』
『サーチライト』

今年見たもの

映画は何も見ていない。バラエティ番組とマンガ、なろう小説ばかり摂取している。

40歳になった。

今年は散々な年だった。よかった仕事やよかった出来事はわずかながらあり、上記の自分の作品を作れたこと、公開された映画にいくばくか関われたことは誇りである。プライベート、恋愛、体調、金運、夢の実現などはボロボロ。友人も何人も失った。散々な方に迷惑をかけっぱなしだった。自己コントロールをしなければという思いと、何もかもどうでも良く流れに身を任せ社会から耳を塞いで閉じこもりたくなる衝動が拮抗している。明日がどうなるかも分からない。どうしてこんなことになったのだろう。もう、夢も欲もあまりない。あるのは偏屈なプライドと食欲だけ。山奥に小屋を作って暮らしたい。来年こそは粛々と生きます。

『DELIVER -妊娠配送人-』6/11上映

deliver

『DELIVER -妊娠配送人-』

あなたの妊娠、届けます。

〈ストーリー〉父子家庭の勝彦は、難病の娘の治療費を稼ぐために「妊娠機能を回復させるカクテル」を届ける詐欺ビジネスを始め、大金を稼ぎ出すが、そのうち顧客に元妻が現れる。娘を捨てた元妻がいまさら妊活をしていることに怒るが……

監督 : 石川 真吾 Shingo Ishikawa

出演
大沢 真一郎 Shinichiro Osawa
/高橋 一路 Ichiro Takahashi
戸梶 美雪 Miyuki Tokaji
辻 夏樹 Natsuki Tsuji
伊藤 由紀 Yuki Ito
/牛丸 亮   Ryo Ushimaru
久田松真耶 Maya Kudamatsu
/川嶋 一実 Hitomi Kawashima


プロデューサー Producer : 川嶋 一実 Hitomi Kawashima
脚本Screenwriter:川嶋 一実 Hitomi Kawashima 石川 真吾 Shingo Ishikawa
撮影Director of Photography : 榮 穣 Jo Sakae
録音Sound Recordist : 吉田 安祐美 Ayumi Yoshida
助監督 Assistant Director: 渡辺 凌駕 Ryoga Watanabe
音楽 Music :原 夕輝 Yuki Hara
美術 Art Director: 定塚 由里香 Yurika Jozuka
美術協力: 石塚 洋平 Yohei Ishizuka
脚本・編集・カラーグレーディング:石川 真吾 Shingo Ishikawa
協力Cooperation :BAR ONE CUT
Bar DUDE
撮影機材:SAKAE CAMERA RENTAL
製作:Stone River
This film was made for 48 Hour Film Project. www.48hourfilm.com

©︎2023 Stone River


6月11日(日) なかのZERO西館小ホール
 15時より上映!

2022年まとめ

リアルこそがエンタメ。W杯とM1。

どうもフィクションの物語を楽しめなくなった。嘘でしかないと思ってしまう。リアルなものに、筋書きのないものに惹かれるようになった。だからサッカーワールドカップとM1には本当に興奮しました。感動しました。大笑いしました。「リアル」なものが価値を持つ。ライブが価値を持つ。リアルこそがエンタメ。なんかそんな風に思ってしまっています・・・。

戦争について

まさかこの時代にこんなあからさまな侵略戦争が起きるとは思ってもみなかった。どの国にも言い分があるんだろうが、紛れもなく兵士が大砲で死に、市民が凍えている。戦争反対。

精神病院に入院していました

4ヶ月くらい働かず連絡もせず家から出なくて死にたくてゴミクズのような日々を送って、自ら精神病院の門を叩いた。詳細は前回のエントリーを参照して頂きたい。とにかく人生の底を叩いたような感じがあって、死ぬわけにはいかんなとその穴の出口を見つめようと思った。そんな年だった。

SNSやめました

FacebookTwitterやめました。さっぱり。いままでなんで他人のことに怒ったり悲しんでいたのかもはや分からない。

2022年映画ベストランキング

10年くらい続けてきた映画のベストですが今年は病気のこともありフィクションをほとんど観ませんでした。なのでこのランキングはなし。

今年のう〜んな映画

上記と同様。

映像業界のハラスメントについて

ハラスメントは労働効率を下げ、人権を棄損する。うちの業界の労働問題はひどい。今年になって性被害の告発が相次いだが、氷山の一角でしかない。書けないがもっとひどいことも知っている。が、自分から業界全体を変えようとアクションを起こすことは控えることにした。メンタル的にあまりに悪影響だ。先頭に立って動いている先輩たちには感謝だが、自分には荷が重い。自分が立つ現場の風通しを少しでもよくしていこうと思います。

参加させてもらって今年公開した作品

ラーゲリより愛を込めて
餓鬼が笑う
サーチライト 〜遊星散歩〜
日曜日とマーメイド
ABCドラマ『OTHELLO
BS松竹東急ドラマ『夜のあぐら 〜姉と弟と私〜』

自分の監督作はお休み

今年は自分の作品を作れなかった。まずは体調を整える年かな、と。来年頑張ります。

R.I.P.
上島竜兵
水木一郎
崔洋一
大森一樹
仲本工事
三遊亭円楽
アントニオ猪木
藤子不二雄A
青山真治

あれが青山真治組の遺作になるなんて・・・。早すぎるよ。青山さん、もっと新作観たかったです。あなたは憧れであり目標でした。ありがとうございました。

2021年をまとめてみた

2021年のお笑い界はおじさんの年だった

おじさんたちの人間力に注目が集まっていた。
マツコ・デラックスは「いまは熱量のあるものしかウケない」と言っていた。まさに。錦鯉の50歳優勝には勇気をもらった。

オリンピックのこと

愚かな運動会をやっていたらしい。実に空虚で演出家不在の開会式を見てゾッとした。競技は見なかった。嘘ばかりの政治家たちには腹が立った。選手たちの無言も腹が立った。世界的災禍の中、国民の安全よりも自分たちが競技を優先すべきというのに、理のある説明をしてこなかった。オリンピックは世界の平和を作らなかった。分断を生んだだけだった。便器のような国立競技場が残された。
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2021年映画ベストランキング

  1. スーサイドスクワッド2
  2. 1秒先の彼女
  3. 水俣曼荼羅
  4. すばらしき世界
  5. あのこは貴族
  6. マリグナント

ジェームズ・ガンイカれてる。最高すぎた。

今年のう〜んな映画

  • ラストナイト・イン・ソーホー

新規軸だったけどうまくハマってないな、と

  • DUNE

う〜ん、眠かったなあ。話も中途半端だし

  • 007 ノータイムトゥダイ

アナ・デ・アルマスちゃんが出てる前半までは100点。そのあとは・・・

ノれなかった。でもなぜヒットするかはわかる。ゲームの簡略化、しつこいほどの回想、キャラクターへの感傷。説明過多。『鬼滅の刃』にも通じる。キャラクターでエモーショナルに。多分、世界的潮流なんだろうね。

参加させてもらって今年公開した映画

  • 空蝉の森
  • めぐみへの誓い
  • HOKUSAI
  • 自宅警備員と家事妖精

参加した映画

  • Goldfish
  • 平波監督の新作商業長編映画
  • ヒヤマケンタロウの妊娠 (Netflixテレ東配信番組)
  • 先輩監督の勝負作
  • 頃安監督の新作短編
  • 収容所から来た遺書

STIGMAゆうばり上映

ゆうばり映画祭は最も好きな映画祭。オンライン上映だったのはとにかく残念。またかけてもらえるよう頑張ります。
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Food 2.0

成海花音という強烈な存在と映画を作れたこと。念願のホラー映画を作れたことに感謝。
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Hairs

ジェンダーを掻き乱す抜群の存在感、田中祐理子さん。反逆児、賀々贒三さんの反骨の会話劇シナリオ。この2つが合わさって、新機軸な、そして大好きな作品ができました。
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RIP

  1. 田村正和
  2. 三浦建太郎
  3. さいとう・たかを
  4. すぎやまこういち
  5. 白土三平
  6. 糸井貫二
  7. 千葉真一 

偉大な漫画家たちが亡くなっていく。
すぎやまこういちさんのゲーム音楽は永遠だ。
"………だが、物語は続く。"

今週のお題「買ってよかった2021」

デスク周りの環境向上が著しかった。
M1すごい。マジで凄い。

正確な音で聴くということ。業務の定番の音を知っておくことの大事さ。正確な色で見ることの重要性。周囲の情報をシャットアウトすることの重要性

ゲーミングマウスは自分的には革命だった。精度がまるで違う。レーザーは早くてランニングコストが安くていいねえ〜遮光カーテンのおかげでグレーディングも正確になったし、遮音効果もあるから生活の質が上がった

ラベルレスってゴミ捨てが楽でいいんだよねえ。350mlってのがまたいい。

↓ここからは今年回数が増えたキャンプ用品。

シンプルイズベストな構造。木の質感良し。こんな打ち込みやすいペグってあるの!?と衝撃だった。

ダンボー仕様。かわいくて便利。キャンプでも家でもホットサンドばかり作っているホットサンドおじさんになった。

振り返ると2021年は問題山積みな年だった

労働問題。人手不足。モラハラパワハラ。オリンピックの後始末。愚かな政治決定。認諾。拡大自殺。政治不信。リベラル化。ポリコレは表現の敵か?
来年は、コンプラを創作のチャンスと捉えて、尊厳を尊重しながら面白いエンターテインメントを作ってゆきたいです。短編を映画館にかけたいなあ。そしてとにかく長編映画を撮りたいよ。

ヘアーくらい好きにさせてよ〜”Hairs“上映に寄せて①

 


www.youtube.com

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校則が決める男らしさ女らしさ!? 髪型くらい好きにさせてよ

 

ストーリー:女性体育教師が、校則違反者のヘアゴムをシェアハウスに持ち帰ったことで、ジェンダーやルールについての議論が巻き起こり、同性パートナーとともに、自分を曲げずに生きていくことを決意する。

 

出演:田中祐理子 久田松真耶 アライジン 牛丸亮 横須賀一巧


脚本:賀々贒三 石川真吾  撮影監督:PHOTOGRAPHER HAL  録音:飯島花衣

音楽:原 夕輝  制作:Kazuki  製作:Stone River  監督:石川真吾


This film was made for 48 Hour Film Project. www.48hourfilm.com

Drama/8min/HD/Color

©︎2021 Stone River

 

【プレミア上映会】

12月4日(土)16:30 開場 17:00 上映

内容:今回の参加12チームの作品を上映。監督や役者に登壇していただきます。

チケット代 1,000円

会場:レソラホール

福岡市中央区天神2丁目5-55 レソラ天神6F

https://goo.gl/maps/5jqhwA7z2YtHnnjj6

 



48時間映画祭福岡大会始まる

今年から48時間映画祭の「福岡大会」というものが始まった。主催しているのは優勝常連でカンヌにも行っているW7というチームだ。2018年のFilmapaoozaでご一緒して仲良しなチームだ。実は前々から福岡大会をやるのというのは聞いていて、石川さん是非参加してくださいよ、なんて言われていたのだ。

 

撮り続けるのが勝利。1年に1本作る。

福岡大会は仕事の都合もあり、参加するかどうか迷っていた。そもそも5月のFood 2.0で予算をかけすぎた。大阪大会も10月にあったのだが、金欠と体調が良くなくてエントリーを断念した。

 

1年に1本、短編でもいいから映画を撮ろう。とジタバタ動き始めて6年ほど経った。その思いに48時間映画祭は絶好のチャンスを与えてくれた。今年はFood 2.0という、自分でもけっこう気に入ってる作品が作れた。かつそれなりに体力もお金もかけてしまった。ので、もう一度48時間映画祭をやるのはあまり気が進まなかった。

 

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48時間映画祭はカンヌを目指す

地区の大会で優勝し、世界大会でベスト10に残ればカンヌ映画祭で上映される。カンヌに行くまでは細々とつくり続けようと思っていた。カンヌに行ったらスパッとやめる。


11/10

48hfpの森プロデューサーから電話。「エントリーがまだ10チームくらいだから狙い目ですよ。エントリーしてみませんか?」と。

この電話は効いた。ムニャムニャ迷っていた背中を押された。

 

11/11

登録料を振り込んだ。

 

カメラマン探し

48時間映画祭を過去2本一緒にやっているPHOTOGRAPHER HALさんにお願いした。快諾してくれた。ありがたい。

 

出演俳優探し

さて……誰に出てもらおうか。この人と映画を作りたい!という第一候補の方はスケジュールNGだった。主演映画の公開日と重なっていたのでそりゃそうだ。

 

とある映画のオーディションで出会って、いつかまたご一緒したいな〜という女優さんが田中祐理子さんだった。

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https://miss-id.jp/nominee/17703

 

Food 2.0の成海花音さんと同様、ミスiDを取っている。

 

男性服を好むファッション。中性的な雰囲気、声、芝居、プロフィール画像のセンス。すべて型破りだった。

 

撮影以来久しぶりにLINEしたら48hfpのコンセプトを気に入っていただき、Food 2.0も気に入ってくださったよう。出演OK🙆‍♂️

 

2018年の『ラジオスターの奇跡』以来、すべての作品に出てもらっている横須賀一巧さんにもお声がけをした。彼がいないと始まらない。

 

Food 2.0で仲良しになったアライジンさんも参戦。

 

別作品の現場で再会した久田松真耶さん。新宿の「Bar Dude」のオーナーでもある。飲みの席ではさんざ交流があるが、監督と女優という立場で絡んだことはないので、興味があってお声がけした。パートナーの牛丸亮氏とともに参加決定。

 

録音はFood 2.0に引き続き飯島花衣ちゃん。

現場手伝い(出演も役があれば)Kazukiさん。

メンツは揃った。

 

そして迎えたキックオフ

わがチームが引いたのは「ウエスタン」と「バディフィルム」!!

出たよクソジャンル。ウエスタン!?もっかいくじ引きさせろ!

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お題もムズい!


シナリオ会議

出席者は牛丸亮、田中祐里子、横須賀一巧。

 

 

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苦闘の跡が見えるTwitter

 

 

つづく!

 

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校則が決める男らしさ女らしさ!? 髪型くらい好きにさせてよ

 


女性体育教師が、校則違反者のヘアゴムをシェアハウスに持ち帰ったことで、ジェンダーやルールについての議論が巻き起こり、同性パートナーとともに、自分を曲げずに生きていくことを決意する。

 


www.youtube.com

 

出演

田中祐理子 久田松真耶 アライジン 牛丸亮 横須賀一巧


脚本:賀々贒三 石川真吾

撮影監督:PHOTOGRAPHER HAL

録音:飯島花衣

音楽:原 夕輝

制作:Kazuki

製作:Stone River

監督:石川真吾


This film was made for 48 Hour Film Project. www.48hourfilm.com

Drama/8min/HD/Color

©︎2021 Stone River

 

 

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【プレミア上映会】


12月4日(土)

 

16:30 開場 17:00 上映

内容:今回の参加12チームの作品を上映

   監督や役者に登壇していただきます。

チケット代 1,000円


会場  レソラホール

 

福岡市中央区天神2丁目5-55 レソラ天神6F

MAP

https://goo.gl/maps/5jqhwA7z2YtHnnjj6

 

 

不安と眠気の『Food 2.0』48時間メイキングPart9 撮影編①

<撮影用シナリオが上がったのは撮影日の朝8半!>
まったく寝てない状態で迎えた撮影をどう乗り切るか・・・!

5/30(土)

10:00

中野の我が家から撮影スタート。
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いきなり、シナリオにない「父親の部屋」シーンを撮る。撮影の江口の提案だったが、彼との仕事で、予定にないカットを撮ることはしょっしゅうだったので気にしない。というか大歓迎。女子高生の娘が、失踪した父親の部屋で、研究所の資料を発見するシーン。編集時はこのカットがあったおかげで助かった。何というか、「いい感じの導入」になったのだ。
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10:30

冷凍庫に入れてあるカレーを取り出すシーン。江口の買ったRED社のKOMODOというカメラはとっても小さいので冷凍庫にカメラを入れることができてしまう。

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冷凍庫に今はいない人間の作った食べ物が入っているという設定の元ネタは、探偵!ナイトスクープの「亡き母が作った5年前の角煮を食べたい」である。
探偵ナイトスクープ「亡き母が作った5年前の角煮を食べたい」 | がらくたクリップ
これがまあ泣けるんだ・・・。
www.amazon.co.jp

伊丹十三の『タンポポ』にも「最後のチャーハン」という大泣きのエピソードがある。

www.youtube.com

他には、アンガールズ田中の母のお弁当のエピソードがとにかく涙を誘う。

www.youtube.com


ことほどさように「親」と「食事」というのは強い感情となって記憶に残る。ホラーはその感情を「反転」するだけで悪夢にすることができる。たちが悪いね・・・。

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「カレー」なのも理由がある。オマージュだ。「亜無亜危異」藤沼伸一監督の『Goldfish』の主人公の娘役を成海花音ちゃんが演じていて、私は助監督だった。その主人公がいつも食べているのがカレーだったので、自然とその設定のオマージュになった。

ホラーなので反転させているけどね・・・

11:00

家のリビングでのラストシーンを撮る。

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青い涙

現場でちょっと難航したのが青い涙。美術の定塚さんが青の顔料でスポイト垂らしてやってくれたが、本来俳優の肌に触れる処理はメイク部の役割だ。メイク部ってやっぱり必要ですね。

12:30

家のシーンを撮り終わったので、現場移動。小石川の病院スタジオに移動する。朝9時に電話して、空いてたんで貸してくれた。別の撮影で使ったことがあるスタジオで、スタジオの配置図も頭に入っている。このスタジオを想定してシナリオを書いた。録音の飯島ちゃんと、成海ちゃんの3人でタクシーに乗ってスタジオへ向かう。車内で、撮影順を考える。効率よくやらないと、終わらない。不安だ……。

続く。




48時間映画祭バージョン(8分)を特別公開。下のVimeoのリンクをクリック!
FOOD20 by STONERIVER - TokyoJP-48HFP-2021 on Vimeo


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ストーリー/行方不明になった父を探す女子高生。ようやくたどり着いた研究所で食べさせられたのは、世界を救うおにぎり。

 

出演/成海花音  横須賀一巧  免出知之 アライジン 柳生はる奈 美南宏樹 SHINYA 児玉アメリア彩

監督/石川真吾 脚本/宮本晴樹・石川真吾  撮影監督/ 江口裕祐  撮影助手/佐藤 遊・船場 幸平  録音/飯島花衣
美術/定塚由里香  編集/石川真吾  音楽/原 夕輝  8分/ホラー  ©2021 STONE RIVER


This film was made for the 48 Hour Film Project.
www.48hourfilm.com


チーム名【STONE RIVER】
作品名『Food 2.0』

#48時間映画祭
#48HFP
#Food2・0
48hourfilm.com/tokyo/

不安と眠気の『Food 2.0』48時間メイキングPart8 シナリオづくり編③

<前回の記事を書いてから150日経ってしまった>
そのうちにFood 2.0の完全版(13分版)を作ったり、MacMini(M1)買ったり、映画の現場2本こなしたり、福岡48時間映画祭に参加したりしていた。

5/29(金)

22:00

シナリオは初稿を宮本晴樹さんに書いてもらうことにして、解散。私は美術の定塚さんと成海さんとでドン・キホーテに買い出しに行った。

22:30

新宿のドンキ。小道具のトランプを買ったり、「Food 2.0の乗る皿」を買ったり。青いコンタクトレンズを探したり。

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買い出しとフィッティングにつきあってくれる主演女優

24:00

帰宅。翌日の準備。

24:30

宮本さんのシナリオを待っている状態なので、仮眠でもしておけばいいんだけど、目が冴えて眠れない。

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目がバキバキ

いつも聞いている「かまいたちのヘイ!タクシー!」を聞いてゲラゲラ笑う

25:30

寝れないやないか。

26:00

かまいたちの掟』をTVerで観る。地方局制作のロケ番組で、かまいたちの良さが素直に出ていて好きな番組だ。
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おもしろい。寝れへんやないか!

27:00

記憶がない。けどちゃんと寝れた感じはない。

26:13

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というわけで宮本さんから初稿が来る。
宮本さんならではの手腕で見事にまとめてくださっていた。
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26:25

しかし、問題があった。ぜんぜん怖くないのだ。このホンは、ホラーというよりはミステリーであった。
めちゃ深夜なんだけど、直しの注文を送る。

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深夜4時の鬼のような量の直し。
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1.5時間で直せ。だって。鬼畜。

振り返ってみると、初稿を読んでからの方が、いろんなアイデアが湧いてきている。アイデアを抑えきれてないくらい(笑)たぶん寝てないからだな。

28:14 (6:14)

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2稿が来た。おお、ちゃんと怖い。家→研究所⇨家 という導入がよりホラー映画っぽさを醸し出す。青い食べ物を食べたせいで、もう普通の食べ物が食べれなくなるというのも怖い。後味も悪い。
あとは絶妙な調整かな〜というところで、私がシナリオに手を入れることに。
コリコリ書く。
宮本さんの書いたニュアンスは残しつつ、自分なりのセリフに書き換えたり、ホラーっぽくなるように調整していく。

29:00

ある程度書いたところで”FOOD 2.0”をタイトルにしようかと思った。
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もちろんWeb 2.0とかのバズワードが念頭にあった。が、師匠の傑作『エアー 2.0』も脳裏にあった。

人類を救うはずの新しい食べ物<Food 2.0>その正体は、人類を分断するもの。

30:23(8:23)

シナリオ3稿ができた。これが撮影用シナリオ。

さて、撮ってくゾ。寝てないけどな・・・続く。


48時間映画祭バージョン(8分)を特別公開。下のVimeoのリンクをクリック!
FOOD20 by STONERIVER - TokyoJP-48HFP-2021 on Vimeo


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ストーリー/行方不明になった父を探す女子高生。ようやくたどり着いた研究所で食べさせられたのは、世界を救うおにぎり。

 

出演/成海花音  横須賀一巧  免出知之 アライジン 柳生はる奈 美南宏樹 SHINYA 児玉アメリア彩

監督/石川真吾 脚本/宮本晴樹・石川真吾  撮影監督/ 江口裕祐  撮影助手/佐藤 遊・船場 幸平  録音/飯島花衣
美術/定塚由里香  編集/石川真吾  音楽/原 夕輝  8分/ホラー  ©2021 STONE RIVER


This film was made for the 48 Hour Film Project.
www.48hourfilm.com


チーム名【STONE RIVER】
作品名『Food 2.0』

#48時間映画祭
#48HFP
#Food2・0
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