FilmMaker Ishikawa Shingo

「蘇りの恋」「カササギの食卓」「出発の時間」「あさごはん」などの映画監督、石川真吾のブログです。

秋の夜長に睡眠について書く

今週のお題「いま学んでみたいこと」

人生の1/3は寝て過ごす。

たまに、寝るのがもったいないくてその時間遊ぶという人や、2時間しか寝ない、という人がいる。信じられない。かくいう僕も20代のうちは2日間起きて半日眠る、というような不規則な生活をしていた。これは推測だが、あまり眠らない人はその分寿命が短くなっているのではないだろうか。睡眠時間をケチって1日の活動時間を延ばしたように錯覚しているが、実態は自分の寿命を燃やしているのだ。そう思って僕は毎日8時間眠る。現在31歳、身体は健康体だ(と思う)。
日本人の3人に1人が痔だとか、結婚後に1/3のカップルが離婚するとか、1/3というのは日常よく見る数字だ。そもそも睡眠時間を8時間取れ、というのは「平均」でしかないらしい。かのアインシュタイン博士は10時間寝ていたのだとか。僕は1度寝ればなかなか起きないが、かなり寝つきが悪い。布団の上でゴロゴロして結局夜が明ける、というのを何度も経験している。また、睡眠環境が変わったり、他人のいびきや歯ぎしりが聞こえてきたりすると寝つけない。よっぽど身体が疲れていれば眠れることもあるが、疲れすぎると頭が冴えるという現象もあって寝れなかったりする。20代の終わり頃、心の状態がヤバいことになり、メンタルクリニックに通った。いまはそこで貰った睡眠導入剤で、強制的に頭をスリープさせてしまうことがある。ぼくが飲むのは「マイスリー10mg」という超短期型と呼ばれるタイプの比較的軽い薬で、これを飲むと30分以内に確実に眠れる。出張などには重宝する。持続時間は2~3時間だ。もっと眠りたいときはこれも処方してもらっている「サイレース」をつかう。効き始めて眠りに落ちるのに1時間、睡眠持続時間は8時間ほどだ。サイレースは起きた時のだるい感じや筋肉痛みたいなのがあまり好きではないのでよっぽどのことがないと使わない。睡眠導入剤を使わずに自発睡眠できるのは1/3ぐらいか。医者に言わせると、睡眠導入剤はやはり徐々に使用量を減らすべきものなのだそうだ。ときには酔っ払って寝てしまうこともある。昼間太陽をガーッと浴びてめしを腹いっぱい食って、ヘロヘロで布団に入れば高い確率で自発睡眠ができる。
 

そもそも人間はなぜ寝なければいけないのか

睡眠は脳と身体の休息、成長に欠かせないものである。特に大脳は睡眠以外に休息を取れない仕組みだ。睡眠についてはいろいろと勉強した。
 メラトニンとは、日の光や照明と強く関係する物質です。皮膚に作用すると、色素細胞内のメラニン顆粒が細胞核の周囲に凝集して、皮膚を退色させることからメラトニンと名付けたとされます。
  原料は、納豆などの大豆製品に多く含まれるトリプトファン必須アミノ酸)で、脳内でセロトニンに変わった後、メラトニンに変化します。
 メラトニンは、光を感知すると減少し、夜間に暗くなると、急激に増加するという特徴を持っています。睡眠を誘発する作用のほか、エネルギーを使った後に発生する活性酸素を除去したり、抗がん作用や性腺機能を抑制するなど様々な働きがあり、いまだ不明な点も多い物質です。
『あなたの人生を変える睡眠の法則』作業療法士・菅原洋平著

太陽を浴びないと眠くならない理由がこれで合理的に説明できる。メラトニンだ。では、眠らないことにどういうリスクがあるのだろう?ほぼすべての生物が睡眠をとる。睡眠は野生動物にとってはリスクが高いのに、睡眠をとるように進化してきたということはそこになんらかの理由があるはずだ。

 最近の研究から、睡眠の不足が五大生活習慣病(がん、脳卒中、心臓病、糖尿病、精神疾患)の発症と強く関係していることが明らかにされていきています。睡眠の不足が怖いのは、すぐに病気になるわけではなく、数年後、数十年後の病気の発症と関係していることです。(同著)

メラトニンが1日24時間をつくる

 ヒトは、1日が24時間より長い体内時計を持っています。ヒトにとっての1日の始まりから終わりまでを1つのブロックのように考え、これを位相と呼びます。
 メラトニンは、この位相の調整をしています。
 位相を調整する組織のトップは、脳の視床下部と呼ばれる部位の中にある視交叉上核という神経核です。この部位を破壊すると、位相が消えてしまい、その後、移植すると位相が復活したことから、体内時計の最高司令部、マスタークロックと呼ばれています。
 マスタークロックからの指令を受けて、筋肉や臓器などの実行部隊に具体的な指示を出すのが、視交叉上核の後ろにある松果体です。
 体内時計は、光を感知した時がスタートです。
 時間が経過し、日没によって周囲が暗くなると、マスタークロックは松果体に命令を出し、メラトニンを分泌させます。さらに時間が経過し、そのまま24時間を回っても体内時計は時間を刻みます。
 ここで日が昇り、マスタークロックが光を感知すると、松果体メラトニンの分泌を止めます。すると位相は前進し、そこからまた新しい1日の時間を刻みます。
 こうして私たちは、1日を24時間で過ごすことができます。
 電波時計をイメージしていただけると分かりやすいかもしれません。からだの中の時計は、少しづつ誤差が生じます。それを、光を感知することで、毎日合わせています。
 この柔軟なシステムによって、地域や季節による日照時間の変化に自らを合わせることができるのです。(同著)
人間は環境の変化に適応し、進化して生きてきた。睡眠も、柔軟な生命のシステムの賜物なのである。が、安眠を邪魔するものが近年になって現れてきた。都市化である。眠らない街、夜が消えた都市、世界中と交信し続けるインターネット。太陽のあたらない安アパート。
 神経は、情報を伝達する電線ですが、その伝達の仕方には2つのタイプがあります。
 伝達した先の神経を興奮させるタイプと、鎮静させるタイプです。前者は興奮性、後者は抑制性と呼ばれます。脳が眠るには、脳を覚醒させる役割の神経が抑制されるという仕組みがあります。
 さて、人は何もしていなくても、起きているだけで脳の中に睡眠物質(プロスタグランディンD2)が溜まっていきます。プロスタグランディンD2はアデノシンに変換され、GABAを増やします。GABAは、抑制性の物質で、伝達する先の神経を鎮めます。GABAによって、脳を覚醒させる働きを持つヒスタミンが鎮められると、脳は眠くなります。(同著)

ベンゾジアゼピン系も非ベンゾジアゼピン系の睡眠導入剤も、その作用はGABAを強めることである。しかし睡眠不調も考えようによっては福音だ。夜が長く使える。早朝の誰もいない美しい風景をひとりで堪能できる。人間は病気袋だ。平均寿命が80歳を超えた今、自発睡眠異常以外はごくごく健康体である僕なんかはラッキーな方なのだろう。

 

 

 

朝昼夕3つのことを心がければOK!  あなたの人生を変える睡眠の法則

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