日本のいちばん長いバーベキュー
今週のお題特別編「はてなブログ フォトコンテスト 2015夏」
立川の昭和記念公園でバーベキューをした
すべて飲み屋で知り合った人たち14人で肉を3キロ、エビ、イカ、焼きおにぎり、焼きそば、ビールサーバー1つ、日本酒3瓶、ワインとウイスキーを平らげた。
『日本のいちばん長い日』を鑑賞
立川シネマシティに移動して『日本のいちばん長い日』(原田眞人監督)を鑑賞する。本木雅弘の昭和天皇は気品があり、山崎努の鈴木貫太郎総理はユーモアがあり、役所広司の阿南陸相の死にっぷりが美しく、松坂桃李の若々しい純粋さもよかった。つまり、俳優たちの映画なのだと思った。まさにオールキャストというべき大作だった。編集のテンポもよく、グイグイ進んで行く。ただ、1967年の岡本喜八監督版を見たときも思ったのだが、陸軍の若手たちがクーデターを起こすというサスペンスが、どうも中途半端に終わってしまう印象なのだ。阿南陸相の自死でクーデターは失敗に終わり、決起した陸軍将校たちもやけにあっさりと自決してしまう。対決がないのだ。映画としてはこのクライマックスを盛り上げなけりゃいかんだろうと思うのだが1967年版も2015年版も、じつにあっさりと「クーデターが起こって玉音放送の原盤を奪われるかもしれないサスペンス」が解消されてしまうのだ。これが僕にはどうも不満で、歴史的事実なのだから仕方ないと言われても納得できない。映画としてはもっとダイナミックなものであって欲しい。クエンティン・タランティーノの『イングロリアス・バスターズ』はヒットラーを焼き殺していたではないか。歴史的事実を曲げてでも詩的正義を与える演出に感動したものだ。とはいえ、1945年の8/8から8/15までここまでドラマチックな歴史的事実があり、終戦のために粉骨砕身した男たちがいた事実はみなが知るべきだし、終戦70年を迎えきな臭くなる日本を憂う人たちはぜひ観たほうがいい映画なのは間違いない。僕は非常に満足した。ショットのフレーミングとエディットのタイミングが現代的にアップデートされているので若い人も見やすい映画になっていると思う。登場人物が異様に多くても映画を見て行くうちにグイグイ引き込まれて行くので複雑な印象はない。ただまあ、軍人ていうのは馬鹿だなあと思う。変なプライドで国を巻き込んで戦争するんじゃないよ。
こっちは1967年岡本喜八版。モノクロームで重厚感たっぷり。鑑賞後の「重さ」はこちらの方が上かな。
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